東洋医学には病名がつかなくても治療できる仕組みがあります。
いろいろ検査をして病名をつけることはとても大切なことです。しかしつらい症状があっても原因がよくわからない事もあります。何科の病院に行けばいいのかわからないなんてこともあります。
東洋医学はどこそこが「痛い」「苦しい」と具体的に言葉にして病名にする前に治療を始められます。
たとえば、子供さんが自分で何となく体調がおかしく感じた時に、「お母さん、鍼したい」と言ってくれたら、皮膚科か?内科か?などと悩まずに、すぐに治療を始められます。
それにはまず鍼灸治療をうけて頂いて、鍼灸の治り方を体験して、実感して頂くことが大事だと考えています。そのうえで、鍼灸を身近でお友達のように感じて頂けたらうれしく思っています。
鍼灸治療は簡単に例えるなら、電球とスイッチです
鍼を刺す場所は実は、症状や痛みの出ている場所でないことが多いです。
なんで?イメージと違うなぁ、と思う方も多いと思います。
身近なところで例えてみます。
リビングで明かりをつけたいと思った時壁にあるスイッチを探します。私たちは壁の中にある電線が電球とスイッチをつなげているのを知っています。だから電気をつけるのにいちいいち電球のつけ外しをせずに、まずスイッチを探します。
鍼灸も同じで、まずは体に出てきた症状に対するスイッチとなるような場所を探していきます。そしてその場所に鍼を刺していきます。
私たちは症状の出ているところを目標とすることなく、症状のきっかけとなっているところを見極めることに集中していきます。
壁と電球で治療について例えてみましたが、実際治療していく中で人間の体とリビングの壁とはだいぶ違います。体の中の線は外からも見えませんしレントゲンやMRIでも見えません。そして体の表面にあるスイッチもどこにあるかははっきりと見えないのです。正しいスイッチの位置、正しいスイッチの種類、つまり、正しいツボの位置、適切な場所を探すことが第一目標になります。
そして適切な数のツボに施術して、なるべく体に負担のないような治療で症状の緩解に導くことが治療の大切なところになります。
症状の出ている場所に鍼を刺す方法もあります。例えて言うなら、電球が切れていた、接触不良なんてところでしょうか。
しかしその方法は西洋医学の方が得意で、体が切れたところを縫ったり、骨折したところを固定したり、まさに体の働きが一時的に途絶えてしまったところに本領発揮します。
体の働きが途絶えていない時、電線や電球が壊れていない時、体の働きが途絶えていない時、東洋医学の独壇場になります。体に対して小さな負担で大きな効果を生み出してくれるのです。
鍼灸師は皮膚に鍼をします。体の中にある電線らしきもので最初に思い浮かぶのは血管と神経です。しかしこの血管や神経に鍼をしているわけではありません。全身の皮膚に張り巡らされた14本の働きの線があり、その上のスイッチ「ツボ」と呼ばれる穴に鍼をします。
ツボに鍼を刺し、体に起こる働きの変化を観察しそしてまた鍼を刺します。その繰り返しを遙か昔から鍼灸師は繰り返し、蓄積し、伝えてきました。
このプロセスで治療するなら東洋医学はとても科学的な治療だと思います。
ただ、治療者が未熟でツボの位置が正確でなかったり、刺鍼技術が未熟だったり、人によって治療方法が様々なことは、鍼灸の非科学的なイメージのもとでもあります。治療家本人の資質を問われるのが鍼灸治療の特徴だと思っています。
私は自分の目指す治療の研究をし患者様のために準備し、鍼灸技術向上のため常に精進することがそうしたイメージを払拭する唯一方法だと考えています。
森大次郎
昭和46年岡崎市生まれ
平成11年中和鍼灸専門学校卒
平成14年田中整形外科勤務開始
平成18年きじょう鍼灸療院開院
現在整形外科に勤務しながら刈谷西部市民館にて
出張治療院開院中
愛知県鍼灸マッサージ師会所属
電話:090−1108−5004
愛知県刈谷市司町3丁目64
電話:090−1108−5004
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